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アメリカの大学

Browning Building on Campus

アメリカの大学留学は、人生を大きく飛躍させる経験です。 世界を舞台に自分の力を試したい、自分の個性を伸ばしたい。 そんな人はぜひ留学にチャレンジしてください。

ただ、非常に多くの選択肢があるため、留学生がすべて理解するのは非常に難しいかもしれません。

留学生が理解すべきアメリカの教育制度から大学の種類、授業の仕組み、受験制度、学位の種類までご紹介していきます。ぜひ参考にしてください。


州立大学と私立大学の違い

アメリカの大学は運営形態によって州立大学か私立大学かにわかれます。

一般に州立大学とも呼ばれる公立大学は、その州政府を通じて資金提供を受けているため州内住民の学費と州外から来る学生(留学生もこれにあたる)の学費は違う設定になっていて州には安く学費を設定され入学に関しても、州民か否かによって差があります。

一方で、私立大学の場合大学がある州に住んでいるかどうかに関係なく学生の授業料が同じで、州立大学に比べ高くなっています。

オースティン・ピー州立大学は4年制の州立大学です。

Students at the commencement ceremony for graduation


州の大学の仕組み

アメリカでは、多くの州が2つの州立大学システムを持っています。

カリフォルニア州立大学(California State University)とカリフォルニア大学(University of California)のように別の大学として州内に存在します。

また、「カリフォルニア大学ロサンゼルス校」と「カリフォルニア大学バークレー校」のように「○○校」とついた場合は同じ系列の大学であるが別の大学となり、難易度や専攻も異なります。

少人数教育を行う州立大学や小規模の州立大学も存在しますが、ほとんどの州立大学は数千人から数万人の定員を持つマンモス大学と言われることもあります。

 

一般に大学院での研究活動が中心となっている大学が多く、その場合、大学院生が学部の授業を受け持つこともあります。

テネシー州にもテネシー大学システムとテネシー州立システムの2 つのシステムがあります。

テネシー大学システムには: 

テネシー州立大学には: 

オースティン・ピー州立大学では、学部と大学院の両方で学位を取得することができます。

Student shaking hands with the University President while receiving their diploma


カレッジ(大学) 対 カレッジ(学部)

通常、生徒が高校卒業後に通う学校を大学と呼びます。

アメリカでも同様の意味で使用されますが、それ以外にもさまざまな学術分野を代表するカレッジ(学部)という意味でもつかわれます。 (例: 工学部、経営学部)

オースティン・ピー州立大学には、

の5つのカレッジあります。


取得できる学位

4年制大学を卒業して得られる学位は学士号です。文科系を専攻して取得するBachelor of Arts(BA)と、理科系を専攻して取得するBachelor of Science(BS)がその代表的なもので、それぞれ文学士号、理学士号と訳されます。

専門性が高い課程になると、これらBA、BS以外、たとえばBachelor of Fine Arts - BFA(美実学士)とかBachelor of Business Administration - BBA(経営学士号)などが授与されることもあります。

そして大学院へは学士号を取得した学生のみが進学でき、修士課程ではMaster's Degree、博士課程ではDoctoral Degreeが、それぞれを修了して得られる学位です。

オースティン・ピー州立大学では、Associate Degree(AA)を2年で取得できますが、殆どの学部生はBA、BS、BBA, BFA の学位を取得します。また、修士課程ではMaster's Degree、博士課程ではDoctoral Degreeの取得も可能です。


アクレディテーション(Accreditation)

アクレディテーションとは、一言でいうと「認定」という意味で、日本とは異なり複雑なシステムを持つアメリカの大学認定制度です。アメリカでは、資格取得の際、就職する際、認定大学に進学・転入する場合、単位や学位が認められない可能性があるため、一般的に無認可の学校に通うことはあまりメリットがないと考えられています。つまり、アメリカでは、国による教育の質の保証はされていないということになります。アメリカの大学に進学する際に、その大学がきちんと認定されているかどうかは、非常に重要な指標の一つと言っても過言ではありません。

認定するのは、連邦政府(教育省)ではなく、教育省や高等教育認定評議会に認められた民間の認定委員会です。認定されているということは、その教育機関が教員の資格や教育の質、専門的な成果、カリキュラムなどの審査を受け、そのプロセスを通過したことを意味します。つまりその学校が「Accredited」と書かれている場合、その学校は公認の認定機関に正式に認定されその機関が一定の教育水準を持っているという証明や指標にもなります。

アメリカのAccreditation制度には、大きく分けて3つのタイプがあります。1つ目は元地域認定を意味する「Institutional Accreditor」、2つ目はオンラインや職業専門学校に国家認定を意味する「National accreditor」、3つ目は専門性認定を意味する「Programmatic Accreditation」です。

同じ「Accreditation」でも、「Institutional Accreditor(地域認定大学)」と「Nationally Accreditor(国家認定大学)」には、それぞれ違った特徴があり、「Programmatic Accreditation」は専門分野別に評価するプログラムベースのAccreditation制度です。

オースティン・ピー州立大学は、Southern Association of Colleges and Schools Commission on Colleges (Institutional Accreditor)によって認定されています。 さらに、Programmatic Accreditationもあります。数学・科学部には ABET 認定、教育学部には CAEP 認定、音楽プログラムには NASM 認定、芸術プログラムには NASAD 認定のプログラムが多数あります。

Student sitting on a bench outside listening to music