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大学の授業

クラス人数

アメリカの大学では300~400人の大規模クラスと10~30人程度の中規模クラス、そして4、5人の少人数のクラスの組み合わせで授業が行われます。

たとえば、学生数が5万人規模の大きな州立大学では、最初の2年間は比較的大人数のクラスが多めになります。一方、学生数が少ないリベラルアーツカレッジや規模の小さい州立・私立大学では、少人数制のクラスも多めです。

自分の性格や英語力と合わせて大学選びの参考にするとよいです。

Students in a classroom with teacher.

オースティン・ピー州立大学のクラスは通常、少人数です。 平均クラスサイズは 18 人で、学生と専任教員の比率は 15:1 です。


教授

授業は教授が担当するほか、ティーチング・アシスタントという大学院生がクラスを担当することもあります。

学生は学期の初日に「シラバス(Syllabus)」という授業進行表を受け取ります。シラバスにはテストや論文の要件をはじめ、教科書や必要文献などが書かれています。

そのほか、担当教員のオフィスの所在とオフィスアワー、提出物やテスト、グループプロジェクト、出席、ディスカッションなどが成績の何パーセントに相当するかも記載されています。授業はこのシラバスに沿って進められるので、学期の終わりまで何度も参照することになります。

アメリカの大学では、教授が、週に何度かは「オフィスアワー」という教授自ら授業の相談にのってくれる時間帯があります。

授業についてわからないことを質問するほかにも、提出予定の宿題や、リサーチペーパーなどの相談やアドバイスを受けることができます。

オースティン・ピー州立大学には 400 名近くの常勤教員がおり、90% がその分野で博士号またはその他の最終学位を取得しています。 教員は講義だけでなく、学生と会話できる環境で細やかな配慮も行っています。

Instructor talking in auditorium


試験

ほとんどのアメリカの大学では、各学期に大きな試験が2度行われます。授業が始まって7~8週目(10月半ば~下旬)に、中間テスト(Mid-term Examination)があります。それまでに学習した内容が盛り込まれたテストで、学期末に行われる期末テストと同様に、結果が成績に大きく響きます。

学期末には期末テスト(Final Examination)が待ちかまえています。学生たちは期末テストのことを “Final” といいます。中間テストよりも、その結果が成績に反映される割合が大きいのが一般的です。

Student in classroom taking notes


成績(グレード)

アメリカの大学の成績は、A、B、C、D、F の 5 段階でつけられます。このアルファベットそれぞれを 4、3、2、1、0 の数字に換算したものを Grade Point といい、その平均値を Grade Point Average 、略して GPA (ジーピーエー)といいます。

アメリカの大学ではこの GPA が非常に重視されます。大学院への進学や就職にも、GPA が大きくかかわってきます。

大学によっていくつか方法があるようですが、下記の計算方法はGPA計算方法の一例です。

Grade (Point): テストなどの評価
-------------------
A (4.0pt):90%以上
B (3.0pt):80%以上
C (2.0pt):70%以上
--------------------
D (1.0pt)
F      
W (withdraw)

Cまでは大学で科目を履修したと見なされますが、それより下の成績の場合は再履修が必要となります。ある大学では、Dを取った科目を再履修するとGPAが上書きされるというポリシーがあるため、結果的に成績が悪くなりそうな時は、CではなくDを取って、再度クラスを履修してGPAを維持するという方法もあります。これらのポリシーは大学によって異なるため、成績に悩んだ時はアドバイザーに相談しましょう。